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Action for Mangrove Reforestation (ACTMANG)
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Photographs taken by Kogo
マハグアール・マングローブ原生林保護は、エクアドル政府役人からの協力依頼ではじまった。
緊急性はエビ養殖池。エクアドルは南米のエビ養殖のパイオニアで生産量も大きい。マハグアールもエビ池に転換される危機にさらされているという。
看板の文面…「ようこそ/マハグアールのマングローブ林/世界有数の高木」…下には新たな看板、黒地に白抜き文字…「マングローブ保護区」…話し合いで破壊はまぬがれた。
見た目だけではわからない。さほど目立たないマングローブの木が、実測では樹高63mだった。これほどの高木は類を見ない。世界一のっぽのマングローブである可能性がたかい。
二人を物差しにして見て欲しい。なんと地上から5~6mの高さから支柱根をだしている。沖縄のマングローブならば樹高がこの高さ(5~6m)、あらためて巨大マングローブの森を実感する。(撮影:水越武)
樹種は
Rhizophora harrisonii
。分類のバイブルというべき『Botany of Mangroves』(ケンブリッジ大学出版局)の表紙がコスタリカのこの種である。著者P.B.トムリンソンは、この支柱根をlying buttressとした。ピッタリの表現だ。
実測はしていないが、樹高60m前後の高木は少なからずありそうだ。驚くべきマングローブ原生林である。
他の世界では、寿命を全うしたマングローブを見ることはない。成木になれば伐採の対象になるからだ。
着生植物で飾られる。これも原生林の特徴である。多くはパイナップル(アナナス)科ティランジア属。園芸店ではエアプランツと総称される。足元はミミモチシダの仲間。
サルオガセモドキという和名がある。だが地衣類ではない。これもパイナップル科の「エアプランツ」だ。 園芸店では想像もできないダイナミックな姿に感動をおぼえる。
まるで蚊柱だが、じつはグンカンドリの大群である。彼らを養う海、そしてマングローブ。その豊かさがわかるだろう。
太陽が沈むころペリカンは家路にむかう。マングローブは彼らの寝座、同時に繁殖の場(ルッカリー)でもある。
獲物は魚3匹。だが大きい。マングローブの恵みが実感される。
開高健が書いていた。「このカニの美味しさが分からない者は、文学を、いや人生を語る資格はない」。なんと大げさな! しかし分からないわけでもない。確かにうまい。
マングローブの森で捕らえられたナマケモノ。今晩、住民の胃袋に収まる運命にあった。
マハグアールだけではない。樹高は劣るがカヤパス・マタヘ河口域(コロンビア国境)の広大なマングローブ地域を見なければならない。オルメド村の女性組合との協働がはじまる。
マハグアール原生林での学習会。村人の表情は真剣だった。将来、村を豊かにするエコツーリズムの可能性を感じてくれたからである。
「ようこそ/オルメド村のマングローブの宿(カバーニャ)へ」
現地NGOの襲撃を受ける。マングローブ・カバーニャが禍のもとだった。NGOの男性たちは自分たちの所有権を主張したのだ。村の女性たちが匿ってくれたおかげで事なきを得たが、10年続いたプロジェクトは幕をとじることになる。
ガラパゴス諸島のマングローブ。調査はエクアドル・マングローブプロジェクト形成調査(1994.12.16-1995.1.7)の一環として実施された。メンバーは阿部治、金田一充章、向後元彦・紀代美、馬場繫幸、水越武、宮城豊彦。支援を頂いた(財)国際緑化推進センターに感謝の意を表したい。
起点はプエルト・・バケリゾ・モレノ(サンクリストバル島)。ダーウィンエクスプローラー号(クルーザー)の船旅。7日間で5つの島をめぐった。ほとんど知られていなかったガラパゴス諸島のマングローブを明らかにすることができた。(撮影:向後紀代美)
大きな柱サボテン(
Jasminocereus thouarsii
、固有種)とマングローブ(共通種)が同居する。ウミイグアナなどの動物だけではなく、植物の生態にも関心の目をむけたい。
マングローブはほとんどの島でみられる。が、面積規模は小さく、高木もすくない。火山島なので絶壁が多く、マングローブの生育適地(潮間帯)が少ないからである。
Rhizophora mangle
(英名red mangrove、ヒルギ科)。エクアドル本土のマングローブは7種。だが、ガラパゴス諸島では4種である。本土にみられる
Acrostichum aureum
(シダ類)、
Periciera rhizophorae、Rhizophora harrisonii
の3種が欠けている。なぜか。
Avicennia germinans
(英名black mangrove、ヒルギダマシ科。幼木の葉は長い。
Avicennia germinans
。その葉は成木になると丸みがでてくる。12月は夏、この時期花・種子(半胎生)がみられた。
Laguncularia racemosa
(英名white mangrove、シクンシ科)。東南アジアに分布するヒルギモドキ
Lumnitzera racemosa
も同科に属する。この時期花と若い種子がみられた。
Conocarpus erectus
(英名button mangrove、シクンシ科)。花と成熟した種子がみられた。
Conocarpus erectus
の球果(数十の種子の集合体)。種子の一粒はゴマ粒のように小さい。
マングローブ4種が中南米起源であることは間違いない。胎生種子をもつ2種は南赤道海流で運ばれ、別の2種は鳥、もしくは流木に乗って…。背景には500万年の歴史がある。*ガラパゴス周辺の海流は季節・年によって変わる。マングローブとペンギンが同居する由縁である。
ウミイグアナ、マングローブと同じく陸生起源である。だが、一方は海を泳ぎまわり、他方は高等植物なので岸辺から離れられない。今回の望みのひとつは(世界にほとんど写真がない)マングローブとウミイグアナをおなじ画面に収めることにあった。
「ふむふむ、きみはホモサピエンスなんだね」。ウミイグアナは親し気に紀代美に近づいた。
イグアナの餌は海藻。その海藻を育てるのにマングローブが役だっている。鮮やかな色(赤、オレンジ色、緑色)が目立つのは、繁殖期をむかえる雄の個体だという。
黒いのは雌もしくは子どもだという。マングローブ(
Lagunclaria racemosa
)は隠れ家と木陰を提供する。
マングローブ(
Avicennia germinans
)の木陰で昼寝を楽しむガラパゴスアシカ。彼らは礫浜でも砂浜でもところかまわず昼寝をする。分類上ちかいガラパゴスオットセイは、残念ながら、見ることができなかった。
バルトロメ島の丘をのぼる。はるか眼下の大きな「緑」の一部はマングローブ。この海ではガラパゴスペンギンと水泳を楽しんだ。が、期待したマングローブと一緒の彼らの姿を見ることはできなかった。
オオフラミンゴ(ベニフラミンゴ)。サンタクルス島のマングローブがしげるラグーンで見ることができた。
カッショクペリカンの恰好な営巣地はマングローブ(
Rhizophora mangle
)の繁みである。
アメリカグンカンドリ。喉の赤い部分は雄だけ、雌にはない。
最近のことである。下記の本のなかでマングローブの名を関したフィンチをみつけた。無理やりのこじつけだが、これでダーウィンの業績とマングローブがつながる。嬉しい。(図は「水口博也.1999.マングローブ大百科」を改変)。
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